かみ合わせの治療ってなに?歯科治療と建築工事の類似性について☆
かみ合わせの良い・悪いってなに?
こんにちは。日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医の越智です。
本日はかみ合わせについてのお話をさせていただきたいと思います。
難しいことばで、悪いかみ合わせのことを『不正咬合』と言います。
下のには8つの不正咬合の分類があります。
いろいろな不正咬合があるのですが・・・
簡単に説明すると!
バランスよく前後・左右・上下の歯が当たっているか? ということです。
たとえば、スニーカーを履いていると歩きやすいです。
サッカー、ラグビー、陸上競技のスパイクを長く履いていると疲れます。
また、ハイヒールを長く履いていると疲れると思います。(ハイヒールを履いたことはありません)
歯も同じです。
強く当たっている歯には過度なストレスが掛かりますし、当たっていない歯は長く持ちます。
強く当たっている歯が割れたり、グラグラになって抜けてしまうと、次に一番強く当たっている歯が同じ運命になりかねません。
しかし、全体がバランスよく当たっていれば、全体が長く持ちます。
スニーカーのように、力が分散されていれば、無理なく調和します。
では、咬むバランスが悪い人が、バランス良く咬めるようにするにはどうしたらいいのでしょうか??
その改善方法は様々です。
下記の方は、冠の造りかえでバランスをとりました。
このかみ合わせの治療を行う上で重要なことは
設計(模型)を作製することです。
治療のゴールを設定するということです。
かみ合わせ治療という大海原に海を持たずに、適切なゴールにたどり着くことは至難の業です。
リスクが少なく、また、治療のゴールを患者様とあらかじめ共有するために当院では設計(模型)を作製させて頂きます。
その設計と、建築の設計には類似することが多いと感じます。
犬小屋くらいであれば、頑張れば、一般の方でも造ることができるかもしれません。
一軒家はどうでしょう。プロでなくても一般の方でも勉強すれば造れるかもしれません。
では、鉄筋コンクリートのビルはどうでしょうか?タワーマンションはどうでしょうか?
設計のプロでないと造るのは難しいかと思います。
かみ合わせも同じです。 設計のプロである歯科技工士との連携は必須です。
基礎工事の重要性も同じです。
地盤は上部か? 歯の根の状態はどうか?
基礎工事で手を抜けばあとで痛いめにあいます。歯の根の治療はとても大切です。
歯医者に来て、虫歯の治療をしても、生えてきたときの状態には戻りません。
歯に替わる人工物に何を選ぶかはとても大切です。
建築に用いる材料と、歯科で用いる材料の選択基準も類似しています。
耐久性(強度)・生体親和性(エコな材料かどうか)・審美性(美しさ)・機能性(使いやすさ)
(材料について語り始めると長くなるので、ここでは割愛します)
もちろん、人工物に置き換えなくても矯正治療等によってかみ合わせを治すこともできますが。
かみ合わせに限らず、歯の相談があれば、いつでもご連絡ください。
当院では相談については一切費用を頂いておりません。
03-6883-5838 神保町タワー歯科