クリンチェック新機能☆インビザラインスタディクラブ告知
こんにちは、神保町タワー歯科・矯正歯科の越智です。
今回は、インビザラインの最新機能についてお話させていただきたいと思います。
CTから得られるDICOMデータを3D化し、3Dスキャナーで口腔内をスキャンしたデータを重ね合わせする機能が追加しました。
この機能によって、より安全に各々の患者様の生まれ持った骨の中で歯を配列することが可能となりました。
これまでは歯科医師の経験値を頼りに、骨の形をイメージして歯を配列しておりましたが、
これからは歯茎に隠れた、歯茎のしたの骨と歯の根を可視化して歯の移動をシュミレーションすることができます。
いかがでしょうか?誰が見れも、すごっ とつい声が漏れるかと思います。
歯と骨、さらに口元と重ね合わせをすることで、患者さまと治療のゴールのイメージが容易になりました。
このような技術革新が起きているのに、何十年も前と同じ診断と治療計画を当てはめてよいのでしょうか。
もちろん答えはNOだと思います。
この技術を使いこなすことができれば、マウスピース矯正はとても優れた装置であることが明確にわかるのですが、使ったことがない方には理解は難しいようです。
今回のインビザラインスタディクラブで発表させていただく症例です。
マウスピース矯正の特性を十分理解し、私がベストだと思って治療介入した症例です。
長く矯正をしている先生でも、専門医の先生でも、私と同じ治療計画とステージングを選択される方は非常に少ないと思います。
一般歯科医師だからこそ、価値の高い歯を残し、口元が下がりすぎないように選択した治療戦略です。
矯正治療を行うことで、歯を失った部位をインプラントでも、ブリッジでも、入れ歯でもなく、ご自身の歯で配列することができました。
同時に前歯の突出間も軽減できているかと思います。
まだ治療途中ですが、どのように考えて治療計画を立案したのか、スタディクラブでお話させて頂きたいと思います。
2005年の古い論文ですが、8020運動達成者の咬合を分析したものです。
ここから、上の歯も下の歯も、4番目のはより、5番目の歯が。5番目の歯より7番目の歯のほうが失いやすいことが分かります。
簡単にいうと4>5>7の順に価値が高いことが分かります。
実際一般歯科治療をおこなっていても4番目の歯の根はしっかりしています。
5番目の歯は、神経を失うと、割れる可能性も高いことが一般臨床医はおわかりいただけると思います。
さらに、7番目の歯は、根の形態が複雑で神経を失う確率も、抜歯になる確率も4番目の歯より高いことも分かります。
これまでの矯正治療では、4番抜歯を優先しがちですが、わたしはなるべく4番目の歯を残すようにしております。
もちろん、4番目歯を抜いたほうが治療期間も短く、治療がシンプルであれば抜く場合もありますが、極力抜きません。
臼歯オープンバイトも長年、インビザラインドクターを悩ませている問題の一つです。
私も日常茶飯事で臼歯オープンバイトの状態に出会いますが、困ることはほとんどありません。
事前に患者さまにお伝えしておりますので当院の患者さまでクレームをおっしゃる方も少ないです。
原因を説明すれば、患者さまでも容易に納得していただけます。
この症例では、上の歯は4番目でなく、5番目の歯を抜いております。下の歯は抜いておりません。
途中奥歯が咬まなくなりましたが、それも想定の範囲内で、スムースに治療を終えることができました。
1回のマウスピース作製で治療を終えるのではなく、3回くらいに分けて、細かい診断を繰り返し、治療ゴールまでの最短距離をめざして治療を行うテクニックについてもお話させていただきます。
他にも、実際にクリンチェックを修正する動画も公開予定です。
是非、ご興味のある先生はインビザラインスタディクラブへのご参加よろしくお願いいたします。