一般歯科医と矯正専門医で治療の連携をする難しさ☆

こんにちは、神保町タワー歯科・矯正歯科の越智です。

今回は、一般歯科と矯正歯科の連携についてお話させていただきます。

 

矯正治療において、虫歯や歯周病、クラウンやインレーといったお口の中の修復物の再製等がなく、純粋な矯正治療のみという患者様は以外に少ないかと思います。

そのため、どの矯正歯科医も一般歯科の先生と連携することは多々あると思います。

 

簡単な症例は、スムーズに連携が取れるかと思うのですが、矯正治療後、セラミック治療を計画したり、インプラント治療を計画する場合、連携は難しくなります。

 

矯正専門医と一般歯科医師の連携の実際

矯正専門医と一般歯科医で連携して一人の患者さまを診ることはよくあります。

 

長年何度もタッグを組んでうまく連携されてる先生方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、連携する回数が少ないと、歯科医師間でのコミュニケーションはなかなか難しいです。

 

同じ屋根の下、双方の考え方を熟知していれば問題なのですが、実際に矯正専門医と一般歯科医がお互い、本当に思っていることをぶつけ合って、本当に患者様第一に治療が進んでいるかといえば、難しいところもあります。

 

よく耳にするのは、矯正専門医と一般歯科医の摩擦です。

 

やはり、歯科医師がお互いに気を遣いあう為、ある程度は仕方ないかと思います。

なぜこのような摩擦が生まれるか原因を考察すると(ほかにも多くあるかもしれませんが)

 

①一般歯科医が矯正の知識がなく、的外れな依頼をすることがあること

②矯正専門医と一般歯科医師の治療のゴールのイメージが微妙に異なること

 

ではないかと思います。

 

一般歯科医が矯正の知識がなく、的外れな依頼をすることがある

実際、私も一般歯科医側として同じ経験が過去何度もありました。

今は矯正も行うため、矯正医側に意見にもすごく納得できるところがあります。

矯正治療にお金と時間をかけても、『できることとできないこと』があります。

一般歯科医は矯正ならなんでもできると思っている人もいます。

私もそう思ってました。歯を動かすプロなのだから、自由自在に歯を配列できるものと思ってました。

やはり、一般歯科医も矯正の知識は必要だと切に思います。

 

矯正専門医と一般歯科医師の治療のゴールのイメージが微妙に異なる

矯正治療のゴールのイメージが、一般歯科医師と矯正専門医でズレがあると、矯正治療がフィニッシュした後、元の歯科医院に戻ってきていただいた時に、問題が生じることがあります。

矯正歯科医のなかではこれでOK!という咬み合わせでも、一般歯科医は『ここをもっとこうして欲しい』と再度矯正医に戻されることもあるそうです。

この微妙な咬み合わせに関する考え方の差で、患者さまが困惑する場合もあるそうです。

 

これは、矯正する側の歯科医師と患者さまの関係にも似ているかもしれません。

しかし、いまではクリンチェックという3Dシュミレーションを用いて、ゴールをすり合わせることができるため、このようなトラブルは少なくなるかと思います。

 

 

主治医はどっち!!??

結局主治医がどちらなのかが大事だと思います。

一般歯科が主治医なら、なにを目的として矯正治療を行うのかを矯正医にきちんと相談するべきだと思います。

もっともよくないのは、『専門医の先生にお任せで』という計画です。

抜歯が必要ならどの歯を抜くのか?

矯正医が治療しやすい歯を抜くのか。

一般歯科医として、価値の低い歯をぬいて欲しいです。しかし抜く歯によっては治療期間が長くなることもあります。

そういった場合は患者さまとも相談が必要です。

 

矯正医が主治医である場合も同じです。矯正医が主治医の場合は抜歯してほしい歯を指示してくださるため、一般歯科の処置はあまり頭を使うことはありません。

ただ、私ならこの歯は抜かないけどな・・・とモヤモヤすることも過去ありました。しかし、主治医の先生にあまり強く意見が言えない場合もあります。ここが難しいところです。

 

全顎補綴治療で学んだ知識を生かす

当院では一貫して矯正治療もインプラントもセラミック治療も虫歯も歯周病も診ますが、同じ歯科医院で治療を行っていても、外科手術のタイミングや、仮歯から本歯に置き換えるタイミングは難しいと感じます。

 

それを医院外の先生と密に連携とるのは難しいことだと思います。

そのような難しい症例でも、当院では総合的に診断し、治療計画を立案することが可能です。

 

実際、虫歯の治療の並行して矯正治療を行ってほしいという理由で当院を選んでくださる方や

矯正したとインプラントがしたいという理由で当院を選んでくださる方も多くいらっしゃいます。

 

一般歯科治療の分野でフルマウスリコンストラクションという、全顎的な補綴治療を必要とする患者様に必要な治療方法があります。

その際に学んだ知識を矯正治療にも最大限生かしております。

その知識分野の知識を、矯正歯科分野に当てはめてみると、いまの矯正歯科治療のセオリーのいくつかの疑問を抱くようになりました。

 

その一つ一つを検証しながら、実際の生体でどのような変化が起きているのか、どの計画が最も患者さまにとって有益かを考えることを日々行っております。

 

その実績がインビザライン社に認められ、この度2022年12月8日 インビザラインスタディクラブで講師を務めさせて頂くこととなりました。

治療のゴールの設定とそこへの道のりがスムーズであるほど、治療は上手くいきます。

 

無駄に長期化する症例や、終わりのみえない治療を行っている医院も多いようで、そのようなインビザライン難民の力になるべく、今回かなり気合をいれてスライドを組んでおります。

ご参加いただけた先生方には絶対損させないようにスライドを準備しております。

アーカイブ配信は予定していないようですので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

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