インプラントの寿命は?この歯は何年もつの?という質問についての私の回答
こんにちは、千代田区神保町タワー歯科の越智です。
患者様からこの歯は何年持ちますか?とか、インプラントは何年もちますか?
といわれることも多くあります。
そのたびに私は同じ返答をしております。
『ご自身の歯や、インプラントの上部に新しいクラウン(冠)をいれたその日、その日は新車を納車した日と同じです。』
新車で買った車を一生大切に乗ろうと思えば、大切に大切にします。
歯も同じです。
車検があるように、歯も定期検診が必要です。
毎日車に乗る方は、毎日タイヤが少しづつすり減ります。歯も同じです。
セットしたその日はベストな状態でも、歯の部位や、使用頻度、食いしばりの有無等々によって、経年変化は免れません。
オイル交換が必要なように、定期的な歯のプロフェッショナルクリーニングが必要です。
車を新車で買っても、全くメンテナンスをしなかったら、10年経たずに故障することもあるかと思います。
もちろん車検制度があるので、そんなことはないかと思いますが。
ただ、車検には通るけど、ここは早めに交換したほうが・・・というところを放置すると、やはり故障の原因になるかも知れません。
歯も同じで、左右上下、前歯奥歯のバランスが取れているほど、それぞれの歯は長持ちします。
たとえば、左の奥歯は上も下も歯がない方が、右の奥歯のみインプラント治療をされた場合どんなことが起るでしょうか?
左で噛めないので、右ばかり噛むと思います。奥歯には100kg以上の力が掛かることもあります。
やはり、左でも噛めるようにすることで、左右のインプラントの寿命は延びると思います。
では、結局何年もつのか?
現在のインプラントの形態になってから、まだ歴史自体が長くありません。
約40年ほどの歴史のなかで、最も初期に施術を受けた方は41年間お口で機能し続けたそうです。(もうお亡くなりになられているようです)
つまり、いま現在、インプラントに対して42年以上の保証は誰にもできないということです。
やはり、人工物ですので、絶対一生壊れない、という保証は難しいかと思います。
しかし、車と同じで、生涯大切に大切に乗ることができれば、生涯共にすることは不可能ではないと思います。
ただ、生涯といっても、50歳の方へのインプラント治療介入と、20歳の方へのインプラント介入とでは、大きく異なると思います。
平均年齢:男性80.79 女性87.05 を考慮し、仮に90歳までインプラントを持たせようと思うと・・・
50歳の方でも約40年、20歳の方は70年年きちんとインプラントをメンテナンスしないといけません。
つまり、インプラント介入時期は遅ければ遅い方が良いと思います。
しかし、だからと言って悪い歯をずっと抜かずに置いておいて、さあインプラント!と思っても既にインプラントをする為の骨がなくなっている場合もございます。
当院では一人ひとりの患者様の生活背景を考慮し、メリット、デメリットを的確に理解し、今どんな選択をとることが、その患者様にとってベストか、共に悩みます☆
ここまで読むと、インプラントについて否定的な考えの方が強くなったかもしれませんが、決してデメリットだけではありません。
長々書きましたが・・・
一言でまとめると、インプラントをしてもしなくても
メンテナンスが大切!!
ということです。痛くなくても、定期的に歯科医院に通院し、個々の患者様がもつリスクを理解し、予防することが健康寿命を延ばす上では大切です。
全身の健康はお口の健康から!!
千代田区で歯医者さんをお探しの方は是非一度当院のHPをご覧くださいませ。
歯は一生の財産です。歯を大切にしましょう。