修復物の種類について☆詰め物や、被せ(冠・クラウン)の材質の違いについて解説
千代田区・神保町タワー歯科の越智です。
小さな虫歯になったあとは、レジンという樹脂を詰めるだけで強度的に問題はないのですが、大きな虫歯を治療した後は、詰め物をしたり、冠を入れて歯を補強する必要があります。
その際に選ぶ素材がもつ性質によって、適合精度、美しさ、生体への親和性などが異なります。
湿度が高く、高低差の激しい温度環境である口腔内は人工物が劣化するには十分な条件が揃っております。
また時には100kg以上の付加の掛かる歯に適した材料とは何でしょうか。
昔は金が最も適した材料でしたが、現在の歯科材料の進化により、多種多様なセラミックスが発明させております。
今回はそれぞれの材料についてご説明させて頂きたいと思います。
上ののように分かりやすい表がありますが、オールセラミックセラミックも当院では3種類の材料を使い分けております。
その他の材料も補足説明をさせて頂きます。
上記のように様々なセラミックの種類がございます。
メタルを一切使わずに治療することをで、金属アレルギーの心配もなくなります。
もちろん生まれもった自然な歯が最も美しいですが、現在の歯科材料の向上と、歯科技工士のセラミックを扱う技術が揃えば、本当に美しい歯を再現することは可能です。
私も前歯に1本セラミックスの歯が入っておりますが、自分の歯よりもつるつるしてますし、汚れも付きにくいです。
もう10年以上前に入れましたが、劣化もしておりません。
下のは私が歯ブラシしなかった場合の歯面の汚れを検査した時の写真です。
セラミックは本当に優れた材料だと思います。
セラミックとは、実は英語です。日本語では『陶器』です。
中国の紀元前に焼かれた陶器も風味も大きく変わらずに現世に残っているものもあります。
劣化の少ない材料と言えます。
ただ、古い陶器も落とすと割れます。
しかし、ジルコニアという材料の発展により、割れにくい陶器をつくることが可能となったのです。
ジルコニアとは、人工ダイヤモンドともいわれます。スペースシャトルの材料としても使われています。
また、オールセラミック以外の材料もご紹介いたします。
いかがでしょうか。
保険診療においては、使える材料も限られております。
それにしても、自費といっても、こんなに小さいのに高いのはなぜか?
と言われることもありますが、『精密機器と同じです』とご説明いたします。
歯科技工士の先生が顕微鏡を用いて丁寧に丁寧に作ってくれます。
色を合わせるのも至難の業です。 世界に一つだけの歯をオーダーメイドで作ってくれます。見えないところに値段の差があります。
当院では一度治療し終わった歯が再び虫歯にならないことを目標に定期検診来ていただくようにお話しております。
歯が悪くないるのは加齢によるものではありません。
個々の患者様がもつ、歯が悪くなるリスクを理解し、予防することで生涯自分の歯で咬むことは可能かと思います。
歯は一生の財産です。歯を大切にしましょう。