無痛治療を目指す!痛くない歯科治療を実地する為の9つのポイント
誰もが怖い歯科治療を安心して受ける為に!
こんにちは、千代田区・神保町タワー歯科の越智です。
皆様が歯科医院への足取りが重くなる理由の一つ
痛み
についてのお話をさせて頂きたいと思います。
無痛治療!と書いてある歯科医院も多いですが、全く痛みを無くすことは難しいかと思います。
無痛治療を達成するには麻酔の注射をするときの痛みをどれだけ抑えられるかがポイントだと思います。
そのために私がこころがけている留意点をお話させて頂きます。
1、事前に丁寧な説明を行うこと
何をされるかわからないというのは恐怖を助長します。
何のために麻酔を行なうのか?
その後どのような処置をおこなうのか?
これらをきちんと理解することで、はじめは治療前に震えてガチガチになっているような方でも慣れてくると
涼しい顔をして麻酔を受けられています。
2、表面麻酔をする
当院では、「表面麻酔をしてください」と言われなくても必ず表面麻酔を行ないます。
しっかり乾燥させてから表面麻酔を塗布することが重要です。
3、痛点の少ない部位にうつ
たとえば、肘をつねっても痛みは少ないですが、内側のふとももをつねると痛いです。
口の中でも痛みを感じやすい部位とそうでない部位があります。なるべく痛くない部位を選んで麻酔を行ないます。
4、打つ瞬間に粘膜を引っ張る
予防接種をするとき、どこかを自分でつねって、痛みを紛らわす方もいます。
針を刺入する瞬間に粘膜を引っ張ることで痛みが紛れます。
5、体温に近い麻酔液を用いる
体温に近い薬液を体内に入れたほうが、痛みが少ないです。当院では麻酔液を保温器に保管してあります。
6、電動麻酔注入器を用いる
コンピューター制御された機械を用いてゆっくり麻酔液を注入します。強圧でいれるより、ゆっくり一定の速度で注入します。
7、細い針を用いる
細い針のほうが痛くありませんが、細いほど刺入時の圧力がかかりやすくなります。しかし、電動の麻酔注入器を用いることで、痛みなく麻酔ができます。
8、麻酔が効くのをしっかり待つ
ゆっくり浸潤していくタイプの麻酔は待つことが大切です。
9、逃げ道をつくる
痛みを感じることや、ドキドキするようなことがあれば中断します。無理はしません。
当院では、左手を挙げて頂いたらどんな時も一旦中断します。
場合によっては治療日を改める場合もあります。
これらの9つのポイントをしっかり押えれば、ほぼ痛みなく局部麻酔をすることができます。
「最近の麻酔は針を使わないのですか」と言われることもしばしばあります。
それでもどうしても恐怖心の強い方は・・・
静脈内鎮静法にて眠ったまま治療をうけて頂くことも可能です。
当院では歯科麻酔科の専門の先生と連携をとって治療することも可能です。
(事前に日程調整が必要です)
ただ、上記の9つのポイントを押さえれば、克服することは可能かと思います。
最後に・・・
これまでの歯科治療において全く麻酔が効かなかった!!
とおっしゃる方もおります。
急性症状が強い場合。つまり、ジンジン痛くなってから歯科医院に来られた場合、上記の手段を取っても麻酔が効きにくいことがあります。
(効かないわけではありませんが。あまりに急性症状が強い場合はまずは飲み薬を飲んで、ある程度症状が治まってから治療を行います)
痛いときだけ歯医者へいって、痛みが取れたらもう行かない。
という方はいつもツライ思いをされていることと思います。
お口の病気も早期発見、早期治療がとても大切です。
痛みがない時にきっちり治療し、その後再発しないように日頃から心がけましょう!
長い間歯科医院へ行かれてない方は是非一度定期健診にお越しください。