インビザラインで治せる?治せない?9つの骨格分類解説!

こんにちは、神保町タワー歯科・矯正歯科の越智です。

 

9月1日、マウスピース矯正装置では世界シェアNO1の企業であるインビザライン社主催のスタディクラブでセミナーをさせていただくこととなりました。

そこで作製したスライドが自分でも分かりやすくまとめられたのでブログにアップさせて頂きたいと思います。

 

 

「この症例インビザラインで治せますか?」

普段患者様からも、歯科医師の先生からもよく聞かれることの一つに

「この症例インビザライン(マウスピース矯正)で治せますか?」

という問いがあります。

医院ごとのインビザライン治療の経験値にも大きく左右するかと思いますが、私は本当に特殊な症例を除いては

インビザライン(マウスピース矯正)で対応可能だと思っております。

 

もちろん、マウスピースの苦手な動きは、一部ワイヤーも併用することはありますが、主たる動きは可能だと思います。

 

 

sassouniの9つの分類

歯列不正の種類は多くありますが、sassouniという方が1969年は発表された論文で、9つの骨格パターンに分類しました。

歯列不正には、歯の位置異常の問題のみならず、骨格性も問題も含んでいることが多々あります。

一般的な矯正治療では骨の改善は難しく、骨格も治す必要がある場合は手術を前提とした矯正治療を検討される方もいらっしゃいます。

当院では、そのような症例には対応が出来ず、手術が必要な患者様については紹介状を書かせて頂いております。

 

横軸のⅠ級、Ⅱ級、Ⅲ級というのは、歯の前後的な分類で

Ⅰ級は上下の歯の位置関係のバランスが平均的な方

Ⅱ級は、上の歯が、下の歯に対して前に出ている方

Ⅲ級は、下の歯が、上の歯に対して前にでている方

 

縦軸は、

上の列は頭の先から、顎の先の距離が短めの方

真ん中の列は平均的な方

下の列は頭の先から、顎の先の距離が長めの方

 

を示します。3パターン×3パターンの9パターンがあります。

みなさまも、この9つのパターンのどれかに必ず属します。

 

これらの骨格の分類プラス、歯がデコボコしている(叢生)とか、隙間がある(空隙歯列)などが組み合わさって、矯正の診断を行います。

 

 

 

当院での矯正治療の症例

そのため、これから紹介する症例で、真ん中の方以外は、

『骨格的な問題はありますが、今回手術は避けて可能な限り、審美的にも機能的にも問題が少なくなるように矯正をする。』

ということを目標に置いた症例となります。

ただ、骨格が多少平均値からズレていたからといって、生活する上で大きく困ることはないことの方が多いと思います。

逆に全く骨に問題がないかたの方が少ないようにも思えます。

 

↓↓横からみた歯ならびの術前、術後

 

 

↓↓前からみた歯ならびの術前、術後

 

 

 

この9つの症例はすべて当院で、インビザライン(マウスピース矯正)のみで治療した患者様です。

このように手術を避けても、ある程度は綺麗で、咬める歯ならびを手に入れることは可能だとおもいます。

 

手術を避けたカモフラージュ治療の問題点

ただ、注意が必要なのは、歯並びは綺麗になりますが、口を閉じた時の顔つきは、実は大きな変化の期待できません。

歯ならびのみならず、容姿も大きく改善したい場合は、手術を前提とした矯正治療をご検討下さい。

 

顎位置が変わる症例もしばしば

頭の骨の位置や、上顎の骨の位置は成人すると大きく変わることは無いのですが、実は下顎の位置は大人になっても変化する場合があります。

下顎は左右2か所の顎関節である程度自由に運動することができます。

 

骨格的に

Ⅱ級は、上の歯が、下の歯に対して前に出ている方

Ⅲ級は、下の歯が、上の歯に対して前にでている方

 

も、下顎の位置が少し変われば、随分平均値に近くなるかたもいらっしゃいます。

外科手術を伴う矯正治療は侵襲が大きく、慎重に判断しは方がいいと思います。

 

当院では手術は避けたいけど、矯正治療は行いたい。とい患者様には治療のある程度の妥協点をご理解いただいて治療を開始することがあります。

 

「この症例インビザラインで治せますか?」の答え

手術を前提とする矯正治療をご希望されず、ワイヤーを併用するかも知れない可能性をご理解いただければ、すべてOK!だと思っています。

ワイヤー必要な手段の一つですが、9割の症例はワイヤーを用いることなく治療を終える方がほとんどです。

 

 

他院でインビザラインでは治せない。と言われた患者さまも是非一度ご相談下さい。

 

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