歯周病がギネス認定!!?生活習慣病、歯周病への対策とは!?

こんにちは、神保町タワー歯科の越智です。

本日は歯周病のお話をさせて頂きたいと思います。

 

みなさま、タイトルのギネス認定という文言を目にしてびっくりされた方もいらっしゃるかと思いますが。

実は、歯周病は、『世界で最も罹患率の高い感染症』としてギネス認定されております。

 

厚生労働省によると、日本人の成人の80%の方が歯周病であると発表されております。

しかし、成人の80%方が歯科医院に定期的に歯周病管理の為に通院していらっしゃるでしょうか?

 

また、お口の中に異変を感じるという方は55%いらっしゃるのに対して、実際の歯科受診率は約16%と言われております。

(平成23年度都道府県歯広報担当理事連絡協議会「歯科医療に関する一般生活者への意識 調査」の結果より)

 

歯周病の罹患率、異変を感じる方に対して何故歯科受診率が低いのでしょうか?

その理由は、『重篤ではないから』、『行く必要はないと思う』と、自己判断によるものが多いということでした。

 

それもそのはず!!

 

歯周病は自覚症状が少ないといわれております。

高血圧や、糖尿病と同じ生活習慣病です。 痛くもないし、痒くもない。しかし、最近少し体調が悪いな・・・と自覚症状が出たときにはすでに重篤化してしまう病気です。

 

歯周病も、ぐらぐらするな・・・と思った時にはすでに健康な状態に戻すことは難しいかもしれません。

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また、意外と虫歯の菌と歯周病の菌は同じだと思われている方も多いかと思いますが・・・

虫歯(う蝕)と歯周病は全く違う病気です!!!

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虫歯は、歯が溶ける病気です。

歯周病は、歯の周りの病気です。 つまり、歯自体は綺麗ですが、歯の周りに細菌が住みつくことによって歯を支える、骨を溶かしていきます。

 

骨をとかす!!!!??

 

皆さま、歯肉が脹れるだけだと思われている方も多いかと思いますが、歯肉の奥の骨まで溶ける恐れがあるのが歯周病です。

 

疲れたときに脹れるけど、元気になると脹れも治まるから大丈夫!と思っている方も要注意です。

根本解決がなされないと、知らず知らずのうちに歯を支える骨が浸食されていきます。

 

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また違う角度から…

 

上のは年齢別に調べた歯を失う原因です。40歳前後で、歯周病は、虫歯を追い越すということに注目して次の表をご覧ください。

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これは、H11年に調査された、各年代別の残存歯数です。

40歳を境に残存歯数がどんどん下がっていくことがお分かりでしょうか。

80歳になるころには、平均8.24本になっています。

8.24本では、ステーキやタコは食べにくいです。ビーナッツなども食べにくいです。生野菜なども食べにくくなります。

食べたいものが食べれず、低栄養になりがちです。

さらに免疫も低下し、加速度的に健康を失う可能性もあります。

 

厚生労働省の発表により、歯の数が少ない方は多い方に比べて

①寿命が短い

②要介護状態になる危険性も高い

③認知症の発症率が高い

ということが示されております。

 

 

自覚症状が少ない歯周病ですが、実は最も自覚しやすい症状があるのです。

それは・・・

 

歯ブラシをしていたら血がでる。

 

ということです。

 

歯肉から血が出る=歯肉に炎症がある=歯と歯茎の間に細菌がいる=歯ブラシがうまく当たっていないかもしれない

と言い換えることができます。

 

一日三回まじめに歯を磨いているのに、どうして虫歯(歯周病)になるのですか?

とおっしゃる方に必ずお伝えすることがあります。

 

磨いている≠磨けている

 

自分で頑張っているつもりでも、正しく歯ブラシを扱えていないかもしれません。

 

歯周病の予防とは!!?

ずばり!!

セルフケアとプロフェッショナルケアを理解して、患者さまと歯科医院がタッグを組むことです。

 

患者さまは、正しい歯ブラシの方法を取得して頂き、毎日毎日、歯の表面のヌルヌルを除去するように努めて頂きます。

歯科医院は定期検診時には、ご自身の努力だけでは補えない部分をクリーニング致します。

 

定期検診時に、クリーニングするのはもちろんですが、深い歯周ポケットができていないか、炎症のある歯肉はないか、歯ブラシは行き届いているかもチェックいたします。

 

歯周病は、根気強く、長期的にモチベーションを下げないように努めることが大切です。

時期が来たら、髪を切りにいくのと同じように、年に2度、3度は歯科の定期検診に行かれることをおすすめします。

 

歯周病は奥が深い病気です。

分からないことがあれば何でもご相談くださいませ。

 

定期検診のご予約はこちらから。

歯周病についてはこちら。

 

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